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中国の資源戦略、レアアースで日本に敗れ、アルミでアメリカに勝つか? [資源]

5、6年前の中国は、外国、特に日本に対してレアアースの輸出制限をしました。

結果は、日本が代替物質の研究や調達を図り、そのまま実施しました。

本来、中国が儲ける予定だったレアアース、市場価格の低下により大幅な赤字~

ところが、アルミに関しては中国の生産量と輸出量は年々増え、かつ安いです。

この影響を受けたのアメリカ、国内のアルミ産業は風前の灯(ともしび)...

かつ航空機を中心に、その素材が中国の支配下にあります。

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資源戦略は両刃の刃、失敗すれば大赤字


'70年代の産油国の資源戦略は、何とか成功して先進国対産油国の関係を築きました。

でも、日本など資源がない国々は、突然の石油の値上がりで国中が大混乱~

それに懲りた当時の通商産業省は、他の西側欧米諸国とはちがう資源戦略を開始。


例えば、当時欧米諸国は南アフリカに対して、何らかの経済制裁を加えて...

アパルトヘイトに圧力をかけていました。

が、日本は名誉白人待遇で、せっせと資源を安く手に入れていました。


このような強(したた)かさは、戦後の日本の経済政策の特徴です。

イランに対しても同じように、日本だけが禁輸せず原油を手に入れてます。

当然、各国から日本に対してものすごい圧力がかかります。



しかし、当時の日本政府も大企業の逆風の中で、資源を持った国々からの信頼を

勝ち得ています。

石油や天然ガスも、今やシェールガスに押され気味


さて、本来なら化石燃料はやがてなくなる運命でした。

ところが、特定の地層の中には石油や天然ガスを含む変わった地層があります。

その地層をシェルと呼んで、その開発は’60年代から進められてきました。



漸く、2010年代に入ってアメリカや日本を中心に、実用化されようとしています。

これにより、アラブの産油国や天然ガスを産出するロシアが価格低下により、

かなり打撃を受けます。


そうでなくても、ハイブリッドカーの普及によりガソリンの消費量が減っています。

価格維持のために、産油国やロシアは増産を続ける予定ですが、日本などに...

安い原油や天然ガスを供給する交渉を始めている状況です。


特に北方領土がらみで、ロシアは開発・供給のアメとロシア軍の駐留のムチとを

使い分けています。






レアアースは産業のかなめ、だけど代替可能


中国がレアアース禁輸を決めた時、これで日本経済は打撃を受けるだろうと予測。

ところが、オイルショックで懲りている日本政府は、涼しい顔で打開策スタート~

結果は、中国の各地の鉱山が悲惨なくらい、赤字でダブつき状態。


今更、中国産のレアアースを輸入して下さいと、日本に土下座しても、

「はぁ、代わりの原料はもう調達して、間に合ってます!」と、お断り。

この様子は、Youtubeで何度となく流されているらしく、かつ中国国内では一切無しです。


海外の中国人は当然、ネットで知りますが、中国政府もバカやったと呆れてます。

南京大虐殺の捏造も、中国国内では通りますが、国際的にはフェイク扱いです。

デモを日本でやる事自体、オカシイと中国人が気がつくまで日本政府も待っている感じ。

じゃあ中国産アルミの生産は、世界経済に悪影響?


さて、本題のアルミですが、アメリカの各地の工業地域では、安く入ってくる

中国産アルミに関税をかけようと、必死です。

アメリカにもアルコアという会社はありますが、当然のことながらマズイです。



中国のアルミは、21世紀になってから急速に生産量を増やしています。

これが国際的に、各国のアルミ価格の下落につながり、業界再編の原因です。

でも、質的には低く中国国内で消費されている分が大半です。


アイフォンは、アメリカでデザインして日本のパーツを使い、中国で組み立てます。

アメリカの航空機は、アメリカで設計して、中国のアルミを使い、アメリカで作ります。

もし、中国がアルミの禁輸をしたら、アメリカ製の航空機が一気に高くなります。


軍産複合体も鉄鋼に関しては、アメリカファーストを基調としています。

が、アルミはちょっと抜け落ちていて、鉄ほどは騒ぎません。

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