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原子力発電、クリーンで安かった20世紀→ダーティで高価な21世紀、比率の低下 [原発]

今(’17年)、日本国内で稼働中の原発は3基で、川内と伊方、そして高浜です。

東日本大震災がたとえなくても、稼働中の原発は点検のための停止を

余儀なくされていました。それが、震災により早まったために、'13年

から'15年までは一斉停止、その後も裁判のあるなしに関わらず、ほんの

少ししか動いてません。さらに、これから廃炉予定でかつ新規原発が

ないとすれば、原発業界は先細りです。






原子力の平和利用という言葉


原子力は最初に核兵器としてスタートして、その破壊力から

兵器を持つだけでの存在になってしまい、その力を有効利用

していない状態でした。それで、その平和利用という言葉に



説得力があったと同時に、必要に応じて軍事転用可能な状態

であるという含みもありました。それゆえに、発展途上国でも

原発を作ろうとすると、核保有国から核査察を受け入れるよう


に勧告され、情報的に丸裸の状態でした。先進国は、基本的に

核装備も原発稼働も可能ですが、どちらもその維持する負担から

国はよって原発全廃を目標にしたり、核兵器をあえて持たない


姿勢で評価されています。(かつての日本の非核三原則や、

ドイツの原発全廃方針)

最初は安全かつクリーン


どんな原発も作られた当初は、安全管理が行き届いてそう簡単

に事故や災害が起こるような環境ではありません。ところが、

慣れてきて作業員のミス報告も雑になり、それを受けた管理側も


だんだん確認作業や記者会見をめんどくさくなります。さらに、

マスコミや別の批判勢力からあれこれ言われるようになり、だん

だん事なかれ主義や隠蔽体質になって行き、現場でもちょっと


した事を上司に報告しなくなります。そして、とうとう重大なミス

が起きた時に、肝心の責任者まで情報が届くまでにかなり時間が立って

いたという事態になります。重大事故って、結局は人災であり心の中に


その原因が少しずつ大きくなって行くのを、だれも気がつきません。

後で、責任者がTVカメラの前で土下座しても、誰もが無責任体質に

ついて知っていてそれを直さずに来たので、自業自得だろうって


思っています。







事故が起こるのは、古い原発


チェルノブイリも、スリーマイルも、福島もできて稼働してから

かなりの年数が立っての事故でした。最初の段階では、事故が

起こりづらい環境ですが、年数がたって装置の老朽化や情報の



隠蔽による誤魔化しや、専門の係員の気の緩みなどいつ事故が

起きてもおかしくない状況になり、ある日いくつかの不運が

重なって発生します。問題は、どの原発の実施規定にも絶対に


事故はおこるはずがないと1文が入っていて、そのくらい安全

対策がなされているのにかかわらず、現実に起こっています。

福島第一原発の場合、発電所なのにもかかわらずその冷却用


ポンプを動かすために外部電源を必要として、かつ震災時に

電力の供給が止まり、メルトダウンが起こりました。人間で

言えば、心臓の周りの血管が詰まる心筋梗塞状態でした。


じゃあ、「外部電源を常に確保して置けばいいだろう」って、

素人は考えますが立地条件として海沿いですから、津波や

地震がくればその電力がすぐ止まる可能性は高かったと


言えます。それこそ、二重三重に外部電源を確保する必要

があったのですが、専門家でもそこまで見通せなかったです。



原発は廃炉の方向


結局、どの国も事故処理の安全な対策のめどが立たないとか

コストの増大を懸念する考え方が高まり、国際的な世論の

影響も受けて、原発を削減または全廃の方向を示す動き


が活発になってきました。しかし、作る時とちがっていつ

までにどういう基準で廃炉を行うかという事が、まだどの国でも

何も決まっていないのが現実です。廃炉するぞ~って、政治家


が叫んで決めても、じゃお前がやれよ!って言われれば、いや、

私は専門家ではないので...と逃げを打つだけです。菅元総理も、

ご自分が任期中に重大核災害を起こしておきながら、廃炉にとり


組むっていう姿勢が本当によくわからないです。さらに、大学で

の専門が原子力だったのにもかかわらず、何もできなかったのです

から何のための専門家なのか!と言われても仕方がないです。

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タグ:稼働 廃炉
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