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バリアフリーとユニバーサルデザイン、違いがわからない? [福祉]

近頃、バリアーフリーなる言葉が流行っています。

市役所の入口の車いすのスロープや、駅のホームまで行くエレベーターなどです。

昭和の昔は、身障者って自宅で閉じこもって・・・大変な生活をしていたイメージがあります。

今、身障者の方がよりアクティブに生きている、そんな時代です。






バリアフリーの考え方はいつから?



'74年ごろに、バリアフリーデザインに関する専門家会議が開かれ・・・

'06年に国連で、身障者の権利として『障害者の権利など包括的、総合的国際条約』が採択されました。

主に、手足の不自由な人たち向けの、車いすでも移動できる社会をめざしています。




階段を無くして、ゆるやかなスロープにしたり、トイレに手すりをつけたり、広くしたりしています。

年寄りのいる家庭でも、同じような感じでリフォームする時に、その考え方を取り入れています。

車も、「福祉車両」と言う名称で、乗り降りを車いすでできるように改造しています。




寝たきりの人というイメージが、この30年間で変わり・・・身障者でも移動できる!社会が始まった感じ。

ですが、そのための費用や周りの人の考え方を変えるまでに長い道のりが~

政府の身障者のための予算が、1兆3000億円でこれって、先進国の中でも多い方です。




例えば、トイレに限っても、インドはトイレが無い、中国はしきりが無い、日本は温水便座でかつ広い。

バリアフリーが、まだ先進国だけって感じなのは、トイレでよくわかります。

そして、交通事故や先天的異常で車いすを余儀なくされる日本ですが・・・




アメリカやEUでは、戦争・紛争によって身障者になるケースがあります。

中国やロシアでさえ、まだバリアフリー政策をとりたくても、そんな余裕はないし~

発展途上国では、地雷や紛争問題で日に日に、身障者は増えていく有様です。




戦争の後始末としての核汚染や地雷問題が、最終的に手足の無い人を増やす結果になっています。

昔、日本でも各地のお祭りで、傷痍軍人の方々が参加して、募金活動していたのを思い出しました。

もっと、多くの人たちがめざすやり方がようやく、軌道にのってきたように見えます。




ユニバーサルデザインの発想は?



’85年に、アメリカのロナルド・メイスが言い始めた概念で・・・

「できるだけ多くの人が、利用可能であるようなデザイン」が基本のコンセプトである。

対象が、身障者に限らず、外国人や女性、子供、お年寄りなども含める点でちがいます。





1 外国人向けの言語表記や絵文字(駅だけでなく、バスやタクシーも)

2 ドアや蛇口の大きく簡単なレバーや自動化(ホテルや駅だけでなく、学校や役所も・・・)

3 漫画を使った説明(学校の教科書は、これが増えています)





財源も、税金だけでなく、一般の方々の使う住居や装置、道具の購入の時に使われているので・・・

規模も3兆3000億円と、バリアフリーより大きく、これから増えて行く方向です。

要は、専門家の説明や注意なしに使える~デザインや道具という考え方です。



例えば、コンピューターも’70年代までは、専門家が集団で使うモノでしたが~

’80年代から個人の利用になり、’90年代にはネットにつながり、’00年代には一家に一台。

’10年代には、スマホやタブレットの普及により、誰もがいつでもどこでも使えます。




車も似たような感じで、ユニバーサルデザイン化しています。

学校も、世界中どこに行っても、同じようなスタイルです。

洗濯やトイレがこれから、発展途上国と先進国の格差をなくす方向ですが・・・

(上水道や下水道の普及と比例してですので・・・難しいかも?)




ユニバーサルデザインの7原則(参考までに)

1 どんな人でも公平に使えること(公平な利用)

2 使う上での柔軟性があること(利用における柔軟性)

3 使い方が簡単で自明であること(単純で直感的な利用)







4 必要な情報がすぐに分かること(認知できる情報)

5 うっかりミスを許容できること(失敗に対する寛大さ)

6 身体への過度な負担を必要としないこと(少ない身体的な努力)

7 アクセスや利用のための十分な大きさと空間が確保されていること(接近や利用のた

めのサイズと空間)




子供がシャープペンシルを使う時に、よく壊したり分解したりしています。

これなんか、まだユニバーサルデザインになっていないケースです。

本物なら壊れないし、すぐ芯が足せるようにしないと・・・










乙武さんたちはこれからどんな生活に?



「五体不満足」の乙武さん・・・学校のトイレの時に、大変だったという記事を読みました。

子供の時はわかりますが、大人になって先生で赴任しても、同じ苦労したという記事は参考になります。

身障者の方の、入浴、トイレ、食事はまだまだ、手間のかかるものであり・・・





設備や機械の設計・デザインだけでなく、人手のかかる分野であるのは確かです。

そのために、看護師や介護士を必要とするわけですが・・・給料は安いし、対応もバラバラです。

そして、再生医療や臓器移植でカバーもまだまだですので、当分は機械と人間のコラボになります。



これに、ロボットや人工知能、インターネットのサポートが加わりますから。

介護ロボットの分野で、トヨタやホンダ~パナソニックや各重工業などが新会社の設立かと言うところです。

アメリカやEUでも、ぼちぼちそのような話が出ています。



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