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トルコのロシア機撃墜、脱出乗り組み員の射殺、混迷する中東情勢 [中東]

トルコとロシアの緊張感が高まる国境紛争、どちらもシリア情勢に近隣諸国として・・・

地元の反政府勢力を味方につけての結果で、なんともややこしいです。

どちらも、Isisをテロ組織として掃討しようとしているのは事実です。

が、その過程で他の地元の反政府組織を味方につけようとするから・・・

結果として、「敵の敵は味方」のややこしい構図が出てきます。






トルコとロシアは、中国と日本以上に犬猿の仲


今現在のトルコは、中東で少しヨーロッパよりの国ですが・・・

かつては、オスマントルコ帝国として、ロシアや東欧を支配下においていました。

それゆえに、ロシアが何かするたびにその裏側で、いろんな国際的な動きがあります。


第一次大戦までは、トルコは東欧ににらみをきかせ、落ちぶれていく帝国でした。

ロシアは逆に、ジワジワと支配地域を広げていく感じで、シベリアを植民地にして・・・

中東や東欧を支配しようと、やっきになっていました。


革命によりソビエト連邦が成立して、同時に旧トルコ支配の地域がすべて赤色革命が起こりました。

今、冷戦の終結により、誰が中東や東欧の支配者か、ウクライナやIsis対策で・・・

ロシアが国際世論を味方につけようと、情報操作や経済制裁で必死になっています。


プーチンも、欧米並みのしぶとい指導者になっている、そんな見方があります。


テロは反対だが、自分の国に役に立つ組織は優遇


どの国でも、テロには反対しています。

が、自分の国に協力してくれる組織には、目に見えない形で援助しています。

例えば、北朝鮮は中国やロシアが表向き、支援を表明しています。


でも、実際、金正恩体制を支えているのは、なんと日本であり韓国であるという現実です。

すぐに北朝鮮が崩壊すると、韓国もかなりの難民をかかえて経済が崩壊する方向です。

日本も、生かさず殺さずで支えています。(拉致被害とは別の問題があります。)


まして、中東の「敵の敵は味方」的な、地域では・・・

弾や、ミサイルを打っている相手から、援助してもらっているというありえないことが起こります。

トルコにとって、ロシアは対テロ戦争では味方です。


けれど、お互いが援助している相手は敵同士で、特にトルコは陰でIsisを助けて、クルド人を排除しています。

ロシアは、クルド人を援助して、トルコやIsisににらみをきかせています。

かつて、アフガニスタンでロシアとアメリカがやったのと同じで、自国に有利な方を援助しています。


大規模なテロが起きても、その協力者がどっちよりかで、結果がちがってきます。








Isis解体後の中東情勢


Isisがやがて、勢力をなくして解体していくとします。

そうすると、一番利益を得るのはロシアやクルド勢力であり、石油の利権も手に入ります。

逆に、クルディスタン阻止のために、Isisが常に一定の勢力を保っていた方が・・・


軍産複合体を持つ、アメリカやロシアをお客が減らないので助かります。

この辺の国際情勢の流れ、紛争解決の道よりも、自国の軍需産業維持の方が上という発想~

平和運動家も環境保護活動家も、一皮めくればここへたどりつきます。


日本の「武器輸出三原則」の縛りを緩和して、紛争防止のために防衛装備移転三原則に改正~

の方向に変わってきています。

税金で高い装備を購入するのではなく、ある程度量産した安い装備を他国の装備と比較して・・・


手に入れるのも大事で、護憲運動も納税者の前ではかすみます。

フランスとトルコの比較


フランスは外国人に寛容でありながら、同時に冷たい国です。

トルコも外国人に寛容で、同時にヨーロッパよりの国です。

どちらも、イスラム系に人々にとって活動しやすい国であり、かつテロや事件が多いです。



これが他のヨーロッパ諸国だと、難民を拒否したり差別が当たり前で・・・

ドイツや東欧諸国には、昔からジプシーとして差別されていた、イスラム系の人たちがいます。

ユダヤ問題はイスラエルの建国と中東戦争、国際的な勢力として発展しました。


じゃ、クルディスタン問題や今回のシリア難民やIsis問題はどうなるのでしょうか?

彼らが活動の拠点として、フランスやトルコでくらしているイスラム系の人たちに紛れ込む・・・

そして、ある日政治的な主張を掲げて事件やテロを起こす!


国内に外国人勢力がいて、自治を獲得している場合に~結果として、恩を仇(あだ)で返す。

「軒先を貸して、母屋を取られる」事態になります。

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